「精」について

今回は「精」についてまとめます📝

これまで「気」「血」「津液」についてお伝えしましたが、「精」はそれらの根本になるものです。

両親から授かった「精」と生まれてから補充していく「精」があります。

心身を作り成長・維持していく上で欠かせないものです。

「精」は各臓腑へ行き、臓腑が正常に機能するよう滋養します。それ以外は腎に蓄えられ(腎精)、脳や骨を栄養し、生殖機能の成長発達を促します。また「気」や「血」が不足すると「精」がそれらに変化し補います。

❇️分類❇️

・先天の精

 生まれてくる時に母親と父親から授かった精のことです。これは生まれながらに量が決まっており、増えることはありません。年を追うごとに少しずつ消耗していきます。

・後天の精

 生まれた後、飲食物を摂取することで得られる精のことです。先天の精は極わずかで後天の精が大半と言われています。

❇️腎精❇️

先天の精と後天の精が蓄えられる場所が「腎」です。「腎」と聞くと尿を作る場所という認識ですが、東洋医学では尿の生成だけでなく「精を蔵す」という大切な役割があるとされています。

・天癸(てんき)

 腎精は天癸を発生させます。これは分かりやすくいうと性ホルモンの分泌です。生殖機能が腎精によって成熟していくと天癸が発せられます。女性では14歳頃に初潮、男性では16歳頃に精子が作られるようになり生殖が可能になります。

 また女性では49歳頃、男性では56歳頃に天癸が発せられなくなり生殖機能は終わると言われています。

・生命活動の維持

 腎精は腎気となり「丹田」に蓄えられます。そして丹田から全身に原気(元気)として送られ生命活動を行っています。

・成長

 腎精は女性は28歳頃、男性は32歳頃でピークを迎えます。ピークを迎えるまで心身の成長を促しているのが腎精です。

 また脳や骨は腎精が変化したものと言われ、子供の脳や骨の成長には欠かせない物質です。

❇️不足するとどうなる❓❇️

・成長発達の遅れ

 先天の精が不足している場合、または何らかの原因で後天の精を得られない場合、各臓腑が滋養されず成長発達の遅れが起きます。

 

・エイジング

 腎精は老化と密接に関係しています。後天の精を補いながら、いかに先天の精を消耗せず生活を送るかで老化のスピードは変わってきます。

 

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腎精を補いながら生活していくためにはやはり養生が大切になります。

何事も 「〜し過ぎない」ことが大切です。食べ過ぎ、働き過ぎ、考え過ぎ、寝過ぎ、遊び過ぎ、飲み過ぎなどなど、、、ついつい無意識に〜し過ぎてしまうことありますよね😅

それはそれで人間らしいと思います‼︎ 

矛盾していますが、〜し過ぎたと思ったら、意識的に心身ともに休めてあげる行動を取ると良いと思います。

何事もバランスですね☺️

次回は陰陽☯️についてまとめます📝

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