東洋医学をもっと身近に

「気」について

西洋医学が一般的になっている今、馴染みの少ない東洋医学ですが、少しでも分かりやすく身近に感じていただけたらと思い、東洋医学の考え方を少しずつご紹介していきます。

東洋医学の大切な考え方で「気(き)」「血(けつ)」「津液(しんえき)」というものがあります。

「血(けつ)」は字のごとく、今で言う「血液」に近いものをさします。しかしイコールではありません。

今回は「気(き)」についてまとめてみました😊

「東洋医学」「気」と文字を並べると、なにか不思議なパワーで治す?的な雰囲気があるかもしれません。私も勉強するまではそんな風に思っていました。

実際には、何気なく日常的に使っている言葉の中にも「気」はたくさんあります。

「元気」「空気」「気持ち」「病気」「病は気から」などなど

これらは古代中国哲学の「氣(き)」が語源と言われ、日本でも多くの言葉に使われています。

私たち鍼灸師は「気」がどうなっているかを観察しています。

それは特別な方法ではなく誰でも観察できます。

例えば、険しい表情でお腹をさすっている人を見たら体に不調が起きていると考えます。また笑顔で楽しそうに遊んでる子供をみたら元気そうだと分かります。

小さい子供でもみて判断できます。

これは正にその人の「気」がどうなっているかをみています。

東洋医学の「気」は生命活動の源。生きてく上で必要不可欠なもの。目には見えない微細な物質といわれています。

「気」自体は目に見えませんが、その人を見たり聞いたり触ったりして外から観察することができます。

東洋医学では「気」「血」「津液」が全身をくまなく巡っていることが良い状態と考えられています。

痛みや不調を感じる時はこれらの物質が滞っていたり、不足もしくは過剰になっていることが原因とされます。

その不調を取り除くために鍼灸師は鍼とお灸を用いて「気」の調整を行っています。

疲れていると感じる時は気が不足しているサインです。美味しいものを食べてゆっくり休むというのも「気」を補う方法です。

周囲の人や自分自身の気に目を向けて日常生活を送ってみるのもおすすめめです!

次回は「気」の特徴や働きについてまとめてみます。

それでは気を巡らせて良い一日をお過ごしください‼️

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