妊活をされている方であれば「鍼灸」が効果があると聞いたことがある方も多いと思います。
ではなぜ鍼灸が効果的と言われるのか。
これは東洋医学の考え方がベースにあるからです。
それでは東洋医学の考え方と妊活の関係についてお伝えしたいと思います。ぜひ最後まで読んでみてください。
東洋医学の基本的な考え方である「気」について
東洋医学でいう「気」とは目には見えないエネルギーを指しています。「気」が全身隅々に巡ってる状態が健康な状態とされており、何らかのストレスによって気の巡りが滞ることで健康に機能していた細胞が元気をなくしてしまい正常に働かなくなってしまいます。
例えば肩コリもその一例です。長時間同じ姿勢でいたり、精神的なストレスなどで肩周りの気の巡りが悪くなると、筋肉のこわばりやコリ・痛みとして症状が現れてきます。
内臓でも同じことが言えます。
消化器系の不調では便秘や下痢、食欲不振、胃もたれなど。
脳の不調では、不眠、気分の不調などです。
生殖器系の不調では、不妊、不育、月経異常、月経痛、PMS、男性不妊など。
こうしてみてみると現代人が日々抱える心身の不調の多くが当てはまります。
不妊・不育についても「気」の巡りを良くしてあげることで健康な状態に近づけてあげることができます。
鍼灸は「気」の巡りを改善させる効果があるため不妊治療に効果的と言われています。
気の巡り妨げる要因は日々の生活に中にあります。
現代人の生活は日々ストレスにさらされています。
身近なところではスマホやパソコンです。移動時間や仕事中など一日中画面を見て過ごす方も多いと思います。これは目を過度に使っているため気の巡りを妨げてしまいます。
精神的なストレスでは「気」の動きが鈍くなってしまいます。これもまた気を全身に巡らせることを妨害してしまい疲れやすかったり、やる気が出ないなどが起きてきます。
東洋医学でもう一つ大切な考え方である「陰陽」について
人が地球上で暮らしている以上「陰陽」の考え方は切っても切り離せません。
天ー人ー地
これは天と地の間に人が存在するという意味です。
つまり天は陽、地は陰。陰陽に挟まれて人が存在しています。
人の体で言うと頭側は陽、足側が陰となります。
陽は温かい性質、陰は冷たい性質を持っており、人の体にも当てはめることができます。
足元は頭より冷たい、頭は足元より温かいのが生理的です。
現代人はこの生理が乱れている場合が多いです。
目を使いすぎると頭側が過剰に温かくなり、その反動で足元は冷えが強くなります。
運動不足でいると下肢に熱が行き届かず冷えが過剰になり、その反動で頭が過剰に温かくなります。
これは頭と足のことだけには留まりません。頭と足の間には体幹があります。体幹の中の大切な臓器も同様の現象が起こるのです。
この考え方から生殖器は体幹の下側に位置しているため冷えている場合があります。
冷えているということは気の巡りも低下しており正常な機能が損なわれてしまいます。
東洋医学では、これらが不妊や不育の原因の一つになっていると考えます。
「気」を巡らせ「陰陽」のバランスを整えてあげることで赤ちゃんの授かりやすい体に近づいていくことができます。
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